三部門のスペシャリストによる プロフェッショナルチーム

外科学第二講座は、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科のそれぞれが専門性を有する外科部門からなるスペシャリスト集団です。幅広い年齢、疾患体系を対象とし、診療・教育・研究のさらなる飛躍に向けて教室員一同頑張っております。

第二外科は、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科のそれぞれが専門を有する三部門からなる特徴ある外科学教室です。各々の部門を有機的に結びつけあい、診療の質を高めながら、地域の高度医療に貢献するとともに、教育・研究の面でも魅力のある教室です。臓器別センターという「縦糸」と、第二外科教室という「横糸」の中で、教室員は多忙ながら遣 り甲斐のある診療を営んでいます。 日常の定期的なカンファレンスのほか、年頭には第一内科・小児科との「合同年間症例検討会」 を開催し、手術やカテーテル治療あるいは内科的治療を行なった症例の年間統計や新しい知見な どが発表され、情報共有を行いながら新年に向けての抱負を確認しあっています。

手術件数は貞弘の着任から 10 年で著しく増加し、平成 24 年の年間手術件数は 704 件に及び 、全身麻酔件数としても院内第一であり、全国国立大学ナンバー外科教室の中でも上位に位置しています。心臓大血管手術だけでも 200 件を超えました。

●低侵襲手術の実施
第二外科で扱う外科治療はいずれも生命に関わる領域であり、どうしても或る程度の侵襲を伴いますが、その中で小切開法や内視鏡技術を駆使した低侵襲手術にチャレンジしています。成人心臓血管手術では貞弘の着任以来、冠動脈バイパス術では人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)をルーチンとしておりましたが、更に、単純心疾患に対して右側胸部小切開 によるポートアクセス法手術、大血管疾患に対して血管内ステントグラフト手術を開始しました。小児心臓でも胸部正中創の長さを 1/2 から 2/3 としています。肺切除では大泉呼吸器外科病院教授の三次元画像解析を駆使した完全内視鏡下の肺区域切除法は全国に知られ、その道のパイオニアとなっています。また、小児外科では腹腔鏡下手術を取り入れ、丹念に症例数を積み上げています。
●病院再整備による恩恵
新しい手術法の実施と手術件数増加の過程には、病院再整備からの恩恵は多大でした。新手術場でのハイビジョン術野画像、リアルタイム三次元 CT 画像構築、内視鏡専門室は呼吸器外科や小 児外科に、また心臓手術は 2 室で並列 2 件同時に施行できるようになりました。新しい ICU やHCU、およびハイブリッド手術室の完成により、より安全な患者管理や治療が可能となりました。更に ME センター稼働による臨床工学技師の増員とレベルアップは強力なサポーターです。
●医局行事
第二外科では三大医局行事として、野球試合、医局旅行、忘年会を掲げ、日頃ハイリスク医療に携わる教室員やコメディカルスタッフに潤いの時間を設けてきました。医局旅行では、バスチャーターして秘湯温泉や周囲名所めぐりなど、楽しい一泊の旅となります。
●診療・教育・研究のさらなる飛躍
学生教育では、昨今全身疾患を扱う外科内科への希望者が少なく、メイジャー診療科のマイナー化といわれていますが、臨床実習におけるタブレット端末の導入、数々のコンテンツを充実させ 、なんとか外科的な切り口から生命に帰する全身疾患を学んで欲しいと工夫を凝らしています。第二外科の扱う疾患体系は幅が広く、対象年齢も新生児から高齢者に至ります。それに引き替え教室員は少ない人数ですが、少数精鋭を旗頭として診療、教育そして研究とさらなる飛躍に向けて教室員一同頑張っております。

(山形大学同窓誌『蔵王』寄稿文より抜粋、一部改変)

第二外科教室員心得


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